
居場所について

- トラス下の矩形
- 柱のない一室空間で構成されている平屋住宅「トラス下の矩形」。居場所どうしの物理的な距離感をつくれない、という課題があったが、居間と寝室や子供部屋との間に高低差をつくることで“意識的な距離感”をつくることで解決した。
居心地のいい場所が空間のなかにいくつも点在していて、それらがまたお互いに関係性をもっている。それでいて全体として心地のよい場所になる。そんな理想的な居場所を実現した作品。
光について

- 光の矩形
- 敷地の3方には建物、そして防風林が迫るという光が入りにくい環境を、“光を呼び込む”という思考で解決した作品「光の矩形」。
「居心地のいい光の状態としては、直射光よりも拡散光のほうがいい光である」という考えのもと、“照らす”というより、じわじわと光が“充満していく”というイメージで設計されている。

- House M
- 周囲に高い建物が迫るという環境を鑑み、天窓からのみの採光という方法をとった。
高い所で約8mの高さから光が降りてくる。廊下の先には1畳にも満たない小さな中庭があって、天窓からの光が拡散しながら、中庭に面した窓に抜けていく。光を“高さ”で扱った珍しいケース。
バッファーについて

- 農の舎
- 広大な畑の中に立つ農家の住まい「農の舎」。北海道の強い北風の影響を抑えるため、防風林をヒントに緩衝帯を設けている。北海道の強い北風に対して、廊下や水回りなど設備が収まる空間を緩衝帯として機能させ、快適な居住空間を確保している。